【実は高コスパ？】内装リフォームのメリット

室内の壁・床・天井のほかに水回りのトイレやキッチンなどのリフォームを内装リフォームと言います。
住んでいる住宅が老朽化したり、設備が古くなったりした際はもちろん、中古住宅を購入して内装を変えたいというご要望にもお応えするリフォームですが、意外にもメリットが多いことはご存じでしょうか。

今回はさまざまな視点から、内装リフォームのメリットについて言及します。
現在住んでいるお家でも、そろそろ手放すお家でも参考になると思いますので、ぜひご覧ください！

そもそもリフォームとリノベーションの違いは？

混同されがちなリフォームとリノベーションですが、実は明確な違いがあります。
リフォームは、古くなって機能の落ちた建物を新築時のような見た目・機能に回復させることを指しますので、新築時以上の価値を付加するという意味はありません。そのため、リフォーム内容によっては固定資産税を減税できることもあります。
反対にリノベーションは建物の価値を高める工事です。
とくに増築や、スケルトンの状態からリノベーションを行うと、資産価値が増えたとみなされることから、固定資産税が増えることになります。こちらの線引きをはっきりしないままだと、来年の納付書の額面にびっくりするかもしれません。

工事を依頼する前に自分がどのような工事を行いたいかを明確にし、それがリフォームなのかリノベーションなのかを調べておくと、落とし穴にはまることはないでしょう。

内装リフォームのメリット

さて、内装リフォームのメリットですが、見た目・機能回復以外にも多くのメリットがあります。

・仮住まいを用意する必要がない
建て替えやフルリフォームの場合だと工事中の仮住まいを用意しなければなりませんが、リフォームはたいてい住んだまま、工事を行うことができます。
そのため、仮住まいを用意する労力や引っ越し費用・家賃もなく、場所が変わることで発生する通勤・通学の制約などもありません。
ただし、工事を行う場所に家具や物を置いている場合は、当然ながら片付ける必要があります。

・短時間で済む場合がある
規模や工事内容にもよりますが、内装リフォームは短期間で済むことが一般的です。
一例ですが、これらのリフォームはおよそ1週間以内には終えられるとされています。
お風呂、キッチンなどは時間がかかるため、こちらは外食や銭湯などの費用を覚悟したほうがいいでしょう。
なお、バリアフリー工事は内容にもよりけりですが、短ければ3日、長いと1か月かかることが多いようです。

壁紙クロス張替え	1～2日※1
フローリング張替え	2～3日※2
ユニットバス設置	3～4日
トイレ交換	2～3時間
キッチン交換	2～6日

※1　12畳　※2　6畳

・予算を抑えられる
こちらも規模や工事内容によりますが、トイレだけ、壁紙クロスの張替えだけといった部分的なリフォームは、比較的手が届きやすい価格で設定されています。
また、商品のグレードも幅広いことから、予算が限られているときはスタンダードなものを選べばいいですし、こだわりたいときは自身の好みにあうものをじっくり検討することができるでしょう。

壁紙クロス張替え	5～20万円
フローリング張替え	20～35万円
ユニットバス設置	80～100万円
トイレ交換	4～33万円
キッチン交換	50～150万円

・減税制度が使える

内装リフォームのなかには、固定資産税・所得税の減税制度が適用される場合があります。
とくに住宅ローン（リフォームローン）減税は税改正が行われ、住宅ローン控除の4年間延長が決定されたことから、2025年12月31日まで利用できるようになりました。
また、2022年以降は借入額2,000万円を限度とし、「年末時点のローン残高×0.7％」で計算された控除額を10年間、その年の所得税から控除できます。なお、既存住宅で長期優良住宅などの場合は、3,000万円が上限・控除期間は13年間と限度額と期間が変わるため、調べる際は注意しましょう。

減税ではありませんが、贈与による特定のリフォームであれば、非課税で済むこともあります。

・最新機能が手に入る、選べる（水回り系・クロスなど）
現在は技術革新が進んでいるため、ひと昔前までにはなかった便利な機能を持つ商品・設備が多く発表されています。
トイレであれば節水機能であったり、壁紙クロスなら消臭性や防汚性に優れていたりと、取り入れると長期的に効果を得られるものが揃っていますので、ランニングコストの削減にもつながることでしょう。

売却するお家でもリフォームしたほうがいい？

今後手放して売却を考えているお家でも、内装リフォームを行うことで得られるメリットがあります。
売買を仲介する不動産屋にとっては、リフォーム済みの建物は価値が高いため、買い手が見つかりやすい傾向にあるからです。

売り出した戸建て住宅がなかなか売れず、内装リフォームを行ってみるとすぐに購入希望者が現れたというケースもあり、元の値段にリフォーム費用を上乗せした額を提示していても契約が決まった、という希望の湧く話もあります。

ただし、リフォームしたからといって早期に高値で売れるとは限らないことから、ややリスクがともなうでしょう。売却を見込んだリフォームは慎重に計画することをオススメします。

まとめ

内装に限らずリフォームには費用が掛かりますが、導入すればその後の生活が非常に快適になることが多いです。
普段生活しているなかでも、浴室が古くて寒いからストレスになっている、というような方は早めに行ったほうがコストパフォーマンスがいいでしょう。
理想のお家が実現するよう、祈っております。

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